2003年8月に読んだ本



陰摩羅鬼の瑕 京極夏彦 2003.08.08 第1刷 講談社 ISBN 4-06-182293-4

待ちに待ったシリーズ最新作!ただ、はっきり言って新鮮味にかけるかな。手法も何もかも同じというのは、それを楽しみにしている人にはいいのかもしれないが。
では、読む価値はというと、絶対に読むべし!となるのだけどね。
☆☆☆

(2003.08.21)



マッチメイク 不知火京介 2003.08.07 第1刷 講談社 ISBN 4-06-212001-1

もう1作の乱歩賞受賞作。
新人プロレスラーを主人公にプロレス界を舞台にした作品。ミステリーとしては少しどたばたしたところもなくはないが、思いっきり楽しめる作品。
選評にも同じようなコメントがあるが、思わずプロレスを見たくなってしまった。
☆☆☆☆☆

(2003.08.13)



翳りゆく夏 赤井三尋 2003.08.07 第1刷 講談社 ISBN 4-06-211989-7

今年も乱歩賞受賞作。今年は2作同時受賞で楽しみも2倍?
20年前の新生児誘拐事件を新聞記者が追いかける。そこから浮かび上がってくる事件の真相とは。原題は「二十年目の恩讐」。
うまくできている作品だとは思うのだけれど、犯人像が少しボケているような気がする。また、事件の真相というのもすぐに思いついてしまう。そうすると犯人もわかってしまう。というのが難点かな。
☆☆☆

(2003.08.11)



熱帯雨林のクワガタムシ 鈴木知之 2000.09.10 初版 むし社 ISBN 4-943955-34-7

クワガタムシの好きな人にはおもしろく、そうでない人にも読み物としておもしろい。巻頭の写真も48ページもあってきれい。
そうは言っても、幼虫の写真を見て本を投げ出してしまうような人には残念ながらお薦めできない。
☆☆☆☆

(2003.08.09)