坂東三十三所観音巡礼

坂東三十三所観音巡礼...法話と札所案内

朱印帖 結願の証 朱印帖

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今年(1997年)5月のゴールデンウィークが終わった後、妻子と共に、鬼怒川温泉・日光へと一泊で遊びに行ったときのことです。

鬼怒川温泉で一泊した翌日、定期観光バスで日光を巡ったのですが、その際、観光に立ち寄った中禅寺で、お参りも終わりバスに戻る途中、ふと眼に入ってきたのが、納経所に並べられていた御朱印帳でした。子供の頃父と共に、西国札所を何ヶ所か廻った記憶があったため、ここも(西国の)番外札所なのかと思い手にしましたところ、表紙には「坂東三十三札所納経帖」とあります。

西国三十三ヶ所と四国八十八ヶ所の巡礼のことは、なんとなく知っていたのですが、正直なところ、坂東三十三札所というのはまったく知りませんでした。へぇと思った次の瞬間には、納経帖をしっかりと手にし、納経料を納めていました。その際、いただいたパンフレットを見るまで他にどんな札所があるかも知らなかったのです。

妻には、また変わったことを始めた、ぐらいにしか思われていないと思いますが、なにかの巡り合わせなのかもしれません。

父が(西国の)札所巡りを始めたのは、私の母が逝去したの機に始めたと聞いています。実に二十年以上をかけて、巡拝しています。一方の私のほうは、特別のきっかけがあったわけではないのですが、ちょうどこの頃、ふたりめの子供ができたらしい、ということを妻から聞かされておりましたので、よし、これをきっかけとして、ふたりめの子供が産まれるまでに、三十三の札所を全部廻ってやろうと決めました。

この日から、私の坂東三十三観音札所巡礼が始まりました。このページは、私の巡拝日記です。これから巡拝される方の、参考に少しでもなればと思います。



坂東三十三所観音札所とは

奈良時代に徳道上人が、人々に巡拝を勧めて始まったのが(西国)三十三所観音巡礼の始まりです。その後、途絶えていたのですが、平安時代に花山法王が若くして出家された後、巡拝され中興されました。

もっともこの話はどちらも史実としては疑わしいのだそうですが、少なくとも平安時代末期までには(西国)三十三所巡礼が始まっていたようです。

鎌倉時代になり、東国に住む人達の間で西国霊場を模して制定されたのが、坂東三十三所霊場といわれています。この霊場を巡拝するのが坂東三十三所観音札所巡礼です。札所というのは、昔は木札を打ち付けたことから、札所と呼ばれるようになりました。

坂東三十三所霊場には、地域柄か、あるいは成立時期の関係からか、天台系・真言系のお寺が多く、西国三十三所霊場に見られる、南都六宗(法相宗)系のお寺はありません。その他に、浄土系・禅宗系のお寺が見られます。

室町時代には、庶民の巡礼も始まり、江戸時代には各霊場とも多くの参拝者で賑わったそうです。



納経帖について

本来はお経書写してお寺に収め、その証しとして、納経帖に判をいただいたものです。現在では、それが簡略化され、ご本尊にお参りしてご朱印をいただくというのが普通になっています。

しかし、浅草寺などでは(他のお寺でも同様ですが)、お経も書写ぜず、お堂に入ってお参りもしないのでは、本来の意義を無視してしまうことになるので、少なくとも「般若心経」一巻ぐらいは、書写するか読誦するかして欲しい、と呼びかけられています。



第一回目

1997年 5月10日(土) 第十八番

1997年 5月11日(日) 第十四番

1997年 5月17日(土) 第十三番

1997年 5月18日(日) 第一番 − 第四番 − 第三番 − 第二番

1997年 5月23日(金) 第二十三番 − 第二十四番 − 第二十五番 − 第二十六番

1997年 5月24日(土) 第六番 − 第八番 − 第七番

1997年 5月25日(日) 第二十九番

1997年 6月 1日(日) 第十六番 − 第十五番 − 第十一番 − 第十番

1997年 6月 8日(日) 第十二番

1997年 6月14日(土) 第九番

1997年 6月22日(日) 第五番

1997年 7月 7日(月) 第二十一番 − 第二十二番 − 第二十番 − 第十九番

1997年 7月12日(土) 第十七番

1997年 7月20日(日) 第二十七番 − 第二十八番

1997年 9月12日(金) 第三十番 − 第三十一番 − 第三十二番 − 第三十三番

1998年 1月29日(木) 満願寺



第二回目

1998年 1月13日(火) 第一番 − 第四番 − 第三番 − 第二番

1998年 1月16日(金) 第二十八番

1998年 1月18日(日) 第三十一番

1998年 1月29日(木) 第二十七番 − 満願寺

1999年 9月12日(日) 第二十六番 − 第二十五番 − 第二十四番 − 第二十三番

1999年10月10日(日) 第二十一番

2001年 3月25日(日) 第九番 − 第十番 − 第十一番

2001年 5月 4日(金) 第十七番

2001年 5月 7日(月) 第十三番



第一番 大蔵山 杉本寺 天台宗 十一面観世音菩薩 神奈川県鎌倉市
第二番 海雲山 岩殿寺 曹洞宗 十一面観世音菩薩 神奈川県逗子市
第三番 祗園山 安養院田代寺 浄土宗 千手観世音菩薩 神奈川県鎌倉市
第四番 海光山 長谷寺 浄土宗 十一面観世音菩薩 神奈川県鎌倉市
第五番 飯泉山 勝福寺 古義真言宗 十一面観世音菩薩 神奈川県小田原市
第六番 飯上山 長谷寺 高野山真言宗 十一面観世音菩薩 神奈川県厚木市
第七番 金目山 光明寺 天台宗 聖観世音菩薩 神奈川県平塚市
第八番 妙法山 星谷寺 真言宗大覚寺派 聖観世音菩薩 神奈川県座間市
第九番 都幾山 慈光寺 天台宗 十一面千手千眼観世音菩薩 埼玉県比企郡都幾川村
第十番 巌殿山 正法寺 真言宗智山派 千手観世音菩薩 埼玉県東松山市
第十一番 岩殿山 安楽寺 真言宗智山派 聖観世音菩薩 埼玉県比企郡吉見町
第十二番 華林山 慈恩寺 天台宗 千手観世音菩薩 埼玉県岩槻市
第十三番 金龍山 浅草寺 聖観音宗 聖観世音菩薩 東京都台東区
第十四番 瑞応山 弘明寺 高野山真言宗 十一面観世音菩薩 神奈川県横浜市南区
第十五番 白岩山 長谷寺 金峯山修験本宗 十一面観世音菩薩 群馬県群馬郡榛名町
第十六番 五徳山 水澤寺 天台宗 千手観世音菩薩 群馬県北群馬郡伊香保町
第十七番 出流山 満願寺 真言宗智山派 千手観世音菩薩 栃木県栃木市
第十八番 日光山 中禅寺 天台宗 千手観世音菩薩 栃木県日光市
第十九番 天開山 大谷寺 天台宗 千手観世音菩薩 栃木県宇都宮市
第二十番 獨鈷山 西明寺 真言宗豊山派 十一面観世音菩薩 栃木県芳賀郡益子町
第二十一番 八溝山 日輪寺 天台宗 十一面観世音菩薩 茨城県久慈郡大子町
第二十二番 妙福山 佐竹寺 真言宗豊山派 十一面観世音菩薩 茨城県常陸太田市
第二十三番 佐白山 観世音寺 普門宗 十一面千手観世音菩薩 茨城県笠間市
第二十四番 雨引山 楽法寺 真言宗豊山派 延命観世音菩薩 茨城県真壁郡大和村
第二十五番 筑波山 大御堂 真言宗豊山派 千手観世音菩薩 茨城県つくば市
第二十六番 南明山 清瀧寺 真言宗豊山派 聖観世音菩薩 茨城県新治郡新治村
第二十七番 飯沼山 円福寺 真言宗 十一面観世音菩薩 千葉県銚子市
第二十八番 滑河山 龍正院 天台宗 十一面観世音菩薩 千葉県香取郡下総町
第二十九番 海上山 千葉寺 真言宗豊山派 十一面観世音菩薩 千葉県千葉市中央区
第三十番 平野山 高蔵寺 真言宗豊山派 正観世音菩薩 千葉県木更津市
第三十一番 大悲山 笠森寺 天台宗 十一面観世音菩薩 千葉県長生郡長南町
第三十二番 音羽山 清水寺 天台宗 千手観世音菩薩 千葉県夷隅郡岬町
第三十三番 補陀洛山 那古寺 真言宗智山派 千手観世音菩薩 千葉県館山市
番外 補陀落山 満願寺   十一面観世音菩薩 千葉県銚子市
番外 定額山 善光寺 天台宗
浄土宗
阿弥陀如来 長野県長野市
番外 北向山 常楽寺(北向観音) 天台宗 千手観世音菩薩 長野県上田市



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